"BABY DRIVER"を観た

タイトルのとおりです。

もうこんな時期にはやってるところも少なくて、品川まで行ってきました。

ちなみにこれはspotifyのプレイリスト、Bady Driver Soundtrackを聴きながら書いています。

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とりあえず一言で言えば、テンポの良さはやっぱりエドガー・ライトだなあって感じです。サクサクサクッと話が進んで、激しいシーンは、ポンポンポーンのパパパパーン、ダンダンドーンって感じなんですね。

音楽に詳しくないので、BGMのチョイスは世間で褒められているほどセンスが良いものかどうかはわかりませんが、いい感じの選曲だなあというのは感じていました。

エドガー・ライトだし個人的に好きだし褒めちぎりたい気持ちはありますが、まあ言うても世間的には60点台ですね、良くも悪くも。と言うかエドガー・ライト自体当たりハズレありますよね正直。ショーン・オブ・ザ・デッドが90点台だとしたら、そこから90点台はとれていないと思いますし。面白い作品多いですけど、どうしてもダレるところありますよねえ。(エドガー・ライトの作品全部見てるわけじゃないから断言はできませんが。)あ、もし妙にグロテスクなの何なのって思った人いれば、あの監督あんなんばっかですよ、って言ってあげたい。ショーン・オブ・ザ・デッドはゾンビものだから仕方ないにしても、ホット・ファズとか無駄にグロテスクだし。グチャってなったりボーンって吹っ飛んだり。好きなんでしょうね。

ごちゃごちゃ書きましたけど、結局のところ、面白かったのでどうせならもっと振り切ってほしかったんです。もっと大衆受けを狙ってもっとシンプルな話にするのか、それかサブカル寄りな感じでモヤッとする雰囲気を醸し出すのか。主人公のベイビーは善人なんだという設定なのであれば、もっとくっさい善人じみた行動を取ってほしかった。それか、人は所詮関係のない人の命に関しては無関心だと言うのであれば、ベイビーをその方向性にもっと振り切らせても良かったのでは?と思ってしまった。

人はそんなかんたんに割り切れるものではないにしても、限られた時間のなかで限られた情報しか与えられない映画なのだから、割り切った表現のほうがスッキリするのかなあと。もちろんドラマシリーズなのであれば、揺れ動く複雑な気持ちを描写するのはむしろもってこいなわけだけど。

やっぱりベイビーは基本は善人で、人の命に関わるシーンでは嫌そうな顔していたことを描いてきたのに、いざ自分が敵らしい敵と向き合って命を奪う側の場面になって、急に割り切ったような表情を見せられると、リアルな人間ってそうなのかもしれないけど、映画で流れがキチンとできていないのにそれをやられると、設定がブレたように感じてしまうのだよねえ。

グダグダとだらしない文を書いたけども、結局人間ってものが複雑なのはわかるけど、映像の時間軸上だけでそれをやられると、都合よくキャラクターが変わっているようにしか見えないのよね。たとえそれが物語の時間軸上ではそれで正しくともね。映像と物語の時間軸が見事に合わさるというのは、なかなかに難しいことなんだろうね。

 

というわけで、"BABY DRIVER"、普通に面白かったけどもココロにぐっと来るまではいかなかったという話でした。まとまらねえ。